人体の構成要素

水が約70% です。そして炭素が多い、つまり、多種の高分子がつくれるということ。→それが、糖、脂肪酸、アミノ酸、ヌクレオチド

水以外では
タンパク質16%、核酸や多糖類10%、脂質1%、その他 、となっています。

水の特徴

水の分子は小さいが、大きな電荷の偏りをもつ双極子
水素結合による束縛が強い
極性分子が溶ける(イオンなど)
高分子もなじむ(アミノ基、カルボキシル基、リン酸基、水酸基など)

細胞内液、細胞外液(血液、リンパ、組織液など)の環境

細胞内と細胞外は細胞膜で仕切り、環境に差を生じさせることで生命の機能が営まれていますが、だから、その環境の差を維持することが生命の基本機能と考えることもできます。

その環境の要素としては、 pH、浸透圧、温度、酸素・二酸化炭素分圧、イオン濃度、栄養素(グルコース、アミノ酸など)などがあります。

これらの環境を維持すること→ホメオスタシス→これが大切。

有機化合物

水以外で身体を構成するものを分子的にみると、有機化合物と呼ばれます。

それは、

糖質 :糖類とグリコーゲン(植物:デンプン類、セルロース)
(C,H,O)    > エネルギーとして

脂質 :リン脂質とトリグリセリド~グリセロールと脂肪酸
(C,H,O)    > 身体をつくる

タンパク質: アミノ酸の配列により構成
(C,H,O,N )> 身体をつくる

です。

これら分子から身体の構成を考えると、お互いに再利用できそうですが、タンパク質からのNについてはちょとやっかいなようで、腎臓から尿素として排泄される仕組みが用意されています。

無機質

細胞外液の最も重要な無機質のひとつは、Na+であり、細胞内液のそれはK+です。

また、筋や神経の活動にはCa2+ もかかせませんし、赤血球には鉄が含まれる。量は少ないですがリンやマグネシウムもとても大切。

などなど、身体には、有機化合物以外の様々な無機質が必要なのです。

 

その食事、バランスを考えて

だからこそ、少しでよいですから、様々なものをバランスよくとることが大切ですし、極端なダイエット食、あるいは、極端な健康食には充分にご注意を。ましてや、身体のすべての構成物は食事から、上記のような物質にバラバラにされて再構成されるわけですから、例えば、ヒアルロン酸をだだ塗っただけで吸収され皮膚の一部となることはありませんし、食事でとったとしても、分解されるわけですから、再度ヒアルロン酸となるとは限らないので、さらにご注意を。