幸福感(euphoric)について一考。
 
 さて、突然、人の脳の話。
 人は、この絶え間なく変化する環境に適応するために、脳(特に前頭葉)の発達を急がず、環境や社会の変化を学ぶ時間をつくりました。結局、25歳ぐらいまでは前頭葉を発達させ、その後もじっくりと磨くことができるのです。この前頭葉の発達に重要なのは、
快感幸福感
 
 どちらも、脳で情報をやりとりするときに使われる、ある化学伝達物質(
ドーパミンセロトニン)が分泌されたときに感じるのですが、その仕組みとして、ストレートに興奮する快感は、その物質(ドーパミン)に対する脱感作=慣れがあり、その刺激に対し麻薬様にエスカレートし、求めてしまう。ところが、じわっと時間をかけて感じる幸福感のほうは、刺激との慣れにはあまり関係なく、分泌される物質(セロトニン)がわずかな量でも充分豊かな気持ちを維持できるのです。
 
 人の脳の発達には、快感も幸福感も、どちらも必要なのですが、ものがあふれかえっているこの日本。快感を求めることに夢中になっている昨今ですが、巷にみられる様々な事件をみていると、そろそろ、快感よりも幸福感を大切にする時がきたのかもしれないと感じるこの頃です。

 
 


ロゴのクリックで最初のページに移ります。
 
ホームへ